茨城

つくば・牛久2026:研究学園都市、筑波山、そして大仏

読了1分 更新 2026-06
Photo: sabari nathan / Unsplash

茨城南部は県で最も家族連れに優しく、東京から最も行きやすい一角で、つくばエクスプレスで1時間足らずに届きます。日本が計画してつくった研究学園都市、国内第二の広さの湖、古来の歌人が富士山と並べた霊峰の双耳峰、そしてエレベーターで内部を昇れるほど高い青銅の大仏があります。本稿は家族と好奇心旺盛な方のための案内で、詰め込んだ日帰りにも、ゆったりした2日間にもなります。列車と車を組み合わせて使うことを前提としています。

概要 1〜2日間。通年よいが、眺めが最も澄むのは秋と冬。入場料、山のロープウェイ類、昼食を含め1日おひとり約6,000〜12,000円。家族、科学好き、眺めを求める方向け。泊まるならつくば中心部を拠点に。

研究学園都市・つくば

つくばは1960年代から日本の計画的な研究学園都市として築かれ、今や国の宇宙機関と数十の研究所が集まります。来訪者に最も見応えがあるのはJAXA筑波宇宙センター。日本の人工衛星を開発し、宇宙飛行士を訓練し、国際宇宙ステーションの日本実験棟を運用する、宇宙機関の運用の中心です。その公開の顔が無料の展示館「スペースドーム」で、実物大の日本の人工衛星の模型、中に入れる宇宙ステーション「きぼう」の実物大の試験モデル、ロケットエンジン、二分の一スケールの打ち上げ機のあいだを歩けます。屋外の入口広場には、引退した本物のH-IIロケットが全長で横たわっています。スペースドームは無料で予約不要。稼働する施設のガイドツアーは予約制で、一部は英語対応、十分前もっての予約を。

少し北のつくばエキスポセンターは、1985年のつくば科学万博から残る体験型の科学館で、屋外に立つ実物大の50メートルH-IIロケット模型が目印です。館内は宇宙・ロボット・人体の体験展示が、子ども向けながら大人も引き込み、日本最大級のプラネタリウムも。入場は約500円、プラネタリウムの上映付きで約1,000円(2026年時点の目安)。月曜と毎月最終火曜が休館です。研究学園都市と湖、山、大仏を結ぶ完全版の2日間ルートは、つくば・牛久・筑波山モデルコースをご覧ください。

霞ヶ浦と鰻の町

東へ車で少し走ると、土浦は霞ヶ浦に面しています。日本第二の広さの湖で、県南を画する広く浅い水面です。土浦港から小さな観光船団が漁船のあいだへ短い遊覧に出て、夏の週末には大きな白帆の伝統的な帆引き船も。短い遊覧は大人約1,500〜1,700円(2026年時点の目安)。岸辺の蓮田は6月下旬から7月上旬に桃色に咲きます。

土浦は代々の鰻の町でもあります。かつて湖と川に鰻が豊かだったのです。1916年創業の小松屋は、関東風——蒸してから炭火で甘辛い照りに仕上げる——で鰻を焼き、鰻重として約3,000〜6,000円(2026年時点の目安)で供します。湖country名物の佃煮も添えて。週末は予約を。

筑波山

平野を圧する双耳峰筑波山は、古来の歌人が富士と並べたごく少数の山のひとつで、三千年にわたり山頂に神社を頂いてきました。麓、ふたつの峰のあいだの鞍部に建つ筑波山神社は、山そのものを祀ります。高い峰の女体山と男体山が夫婦の一対の神として崇められ、だからこそ縁結びと家庭円満の長年の祈りの場なのです。

楽な登り方は二本の索道です。ケーブルカーは神社かたわらの宮脇駅から、高い峰近くの鞍部まで約8分(片道約590円、往復約1,070円。2026年時点の目安)。そこから尾根の道が、奇妙な風化した岩を過ぎて第二の峰へ20〜30分の楽しい稜線歩きで渡り、ロープウェイが東斜面をつつじヶ丘まで約6分で下ります(片道約750円、往復約1,300円。2026年時点の目安)。片方を登り、もう片方を下れば、山が本格的な縦走になります。晴れた日には関東平野を越えて東京の塔や富士山まで眺めが届きます。ロープウェイは季節に夜景の特別運行も行います。

牛久の大仏

つくばの南、平らな田畑から忽然とそびえるのが牛久大仏。地球上で最も高い像のひとつで、頭頂まで120メートルの青銅の阿弥陀仏、うち像そのものが100メートル——自由の女神の三倍の高さで、長年、青銅像の世界記録でした。驚きは中に入れること。エレベーターで胸のあたり約85メートルまで昇り、薄暗い数千体の小さな金色の仏の間を過ぎて展望窓へ。晴れた日には東京のスカイラインと筑波山が見えます。足元には季節の花の庭、小さなふれあいコーナー、池があり、どの世代にも合います。エレベーター込みで大人約800円、子ども約400円(2026年時点の目安)。混雑日の週末はエレベーター待ちが2時間に及ぶこともあるので、平日がずっと穏やかです。茨城南部の旅の、奇妙で畏敬を誘う締めくくりで、子どもには忘れがたい体験になります。

移動について

つくば中心部は秋葉原からのつくばエクスプレスの終点で、約45分。そこからバスで筑波山と科学の名所に出られますが、つくば・土浦・牛久を結ぶにはレンタカーがずっと滑らかで、とくに子ども連れには有利です。1日しかないなら、JAXA、筑波山、牛久大仏を優先しましょう。湖とプラネタリウムは2日目の自然な追加です。価格はすべて2026年の目安。ロープウェイや施設の料金は出発前に再確認を。

FAQ(よくあるご質問)

牛久大仏の中に本当に入れますか? はい。エレベーターで120メートルの青銅像の内部、約85メートルまで来訪者を運び、数千体の小さな金色の仏の間を過ぎて、胸の展望窓へ。晴れた日には平野越しに東京と筑波山が見えます。エレベーター込みで大人約800円(2026年時点の目安)、平日なら混雑日の週末の長い行列を避けられます。

登山せずに筑波山に登るには? 二本の索道が登りを担います。筑波山神社側からのケーブルカーで高い峰近くまで、もう一方の峰からのロープウェイでつつじヶ丘へ下ります。20〜30分の短い稜線歩きが二つの峰を結ぶので、多くの人は片側を登り、歩いて渡り、もう片側を下って、本格的な登山なしに縦走を楽しみます。

つくばは子どもに向いていますか? とても。本物のロケットのあるJAXA宇宙センター、体験型のエキスポセンターとプラネタリウム、筑波山のケーブルカーとロープウェイ、牛久大仏の中のエレベーターは、いずれも子どもを引き込みます。南部は茨城で東京から最も行きやすい一帯で、力強い家族の日帰りにも、ゆったりした2日間にもなります。

茨城南部は東京からどのくらいですか? つくば中心部は秋葉原からつくばエクスプレスで約45分、茨城で首都に最も近い一帯のひとつです。牛久と土浦はつくばの少し南と東で、車で結ぶのが最も楽。つくばと筑波山は列車とバスの便がよいです。

JAXA宇宙センターの見学は無料ですか? 公開展示館「スペースドーム」は無料で予約不要ですが、休館日があるので事前に確認を。稼働する研究施設のガイドツアー(一部は英語対応)は有料で要事前予約、埋まるので、舞台裏の見学を望むなら訪問前に手配してください。

現地オペレーターに専用の見積もりをリクエスト